平成28年4月9日 語る会 議事録
参加者 S,M,K,B,O,H,J,I
自己紹介
S:雇もれびの会を7年前に立ち上げた。塾講師アルバイトは継続している。飲食店の仕事は辞めてしまった。他人に仕事ぶりを見られるだけでストレス。
M:フルタイムで働いている。病院で清掃の仕事。
K:事務職。6年目。体調はいい。
B:3年ほど雇もれびに参加している。3級の手帳を取った。もともとアスペルガー症候群で二次障害でうつ病や社交不安がある。現在、大手電機メーカー勤務。コミュニケーションが苦手で孤立している。一人じゃ生きられないとも実感している。人とのつながりが欲しい。対人トラブルが職場であって週2日しか働けてない。
O:精神保健福祉系NPO職員。当事者スタッフ。自殺未遂4回。雨で今日は不調。
H:週三回働いている。雇もれびは二回目。同じく雨で不調。(途中退席)
J:1月に初参加して二回目の参加。看護学校で教えている。
I:イラストワークショップで講師を務める。もともとプロのイラスト作家。その後、カフェスタッフを経て、現在求職中。(途中参加)
近況&話したいこと
職場で同じ障碍者枠で身体障碍者が入った。その彼は同年代だが「チャラい」感じの体育会系。そういう「チャラい」タイプは10代の頃から苦手で拒否反応がある。最初はなれなれしく話しかけてきた。嫌いなタイプなのに昼休みに同じ部屋で二人きりになることがよくある。同じ障碍者枠で入っているので、同じ休憩室を使うからだ。彼には見下されている気がする。最初はこちらが利用されていたが、いまでは挨拶もしなくなった。しばしば喧嘩口調になっている。人間関係で過去の別の人とのトラウマも蘇ってしまう。絶対無理なタイプ。喧嘩して暴力事件にならないか心配。こちらが40代で独身なのをバカにされている気がする。
過去のトラウマと現在もストレスを感じる事実をメモして上司に伝えてはどうか?
直訴も考えたが、相手が周りも味方につけて自分が無視されるような気がして怖い。
福祉施設で当事者スタッフとして働いている。暴力的で大きな声を上げるADHDの利用者が声を上げると、おかんお統合失調症やうつ病の利用者が嫌がるので困っていた。もともと私も施設の利用者だった。生活のリズムを整えるための通所施設だ。
ジプレキサやエビリファイの副作用で悩まされていた。食欲が大きくなり太りやすくなる。よだれが出る。目がシバシバする。筋肉がこわばるといった症状だ。最初に主治医に相談したが、取り合ってくれなかった。薬局で聞くと確かに副作用だと説明を受けた。それを主治医に伝えると激怒したが、徐々に減薬しながら副作用の出ない別の薬に変えることが出来た。切り替えに2年ぐらいかかった。
私も薬を飲むと怠い。飲み忘れると体が軽い。太っている。止めるとどうなるか分からないのでやめられない。全体的に意欲などを抑える副作用がある。
薬事法が二年ほど前に改正されて医者に対して薬局の立場も少し改善されている。副作用にはめまいや目がチカチカしたり、ふらふら、震え、かゆみもあった。今は、それらは改善された。しかし、鎮痛剤と飲み合わせが悪い気分安定薬を飲んでいるので、痛風の時に激痛だった。お薬手帳が必携だ。
ピア活あいち2016について。
有志とあいかれん、がコラボして2015年に千種のルブラというホテルで第1回を開催した。今年は2年目。愛知の主な自助会に声をかけている。去年の第1回は、80名規模で6名ずつのグループに分かれて座談会をした。テーマは障碍者と健常者の人間関係、不調の対処法など多数。今年は10月開催を目指している。
後半
障碍者施設の中でも「なんであんな奴と同じ給料なんだ!」と怒る人がいる。福祉の考えを理解できない人も多い。
正規職員と派遣職員の待遇や給料の違いが大きすぎる。私は病気でスタートが遅かったで正規にはなれなかった。
給料が安くても居場所があるのがうれしい。しかし職場の人間関係で平穏な生活が崩れている。
職場の上司に「合わないタイプ」だとメッセージを出すのを勧める。組織にはいろんなタイプの人が必ずいる。合う合わないは必ずある。だからと言って我慢するだけでは配慮が足りない。
職場の人間関係はどうしてる?
私は職場ではほとんど話さないです。休憩時間も他人と関わらないように黙っています。しゃべると自分の障碍が表に出そうだから。職場でアンケートを見ると不満は大勢の人が抱えている。アンケートすら書かずに、あきらめてる人や辞めてしまう人もいる。職場が女性社会なので、男性の私は居心地が良くない。話しかけてくれば答えるがそれ以外は話せない。聞き耳を立てて寝ている。職場が変化せずにいることが望ましい。変化についていけずに適応障害になることがあったから。
職場で障碍があるとカミングアウトしても、分かってもらえないことがある。主治医に「ぶっちゃけすぎなんだよ」と注意される。
カミングアウトするのは「大事に扱ってほしい」というメッセージのつもりだが、それを全員が分かってくれるとは限らない。「障害だから避けよう」と思う人もいる。
いじめは職場によくある。先輩はいじめで何人も辞めさせてきたスキンヘッドの怖い人だ。私も口喧嘩した。しかしそのハードルを越えたら距離の取り方がお互いに分かった。
根暗・オタクタイプの私は見下されている気持ちになる。思い込みが激しいと言われる。コミュニケーションが苦手だ。
辞めたら負けだ。
20年間で転職ばかりしてきたが、今のところが一番いい。給料よりも働きやすさを重視している。
合わない人とはしゃべらない。挨拶だけはして距離を置く。パーテーションなどで仕切って一人になれる環境を作ってもらう。
狭い部屋で複数の人間が働いていると合わない人が話しかけてくることが健常者でもある。それを「今から集中したいので」と言って断ったり、同じ時間に同じ部屋にいないように外出したりして工夫している。
耳栓すると仕事に集中できるのでは?
事情を話す場を設定してもらってはどうか?
ジョブコーチやカウンセラーがいると助かる。そうした支援者に話を吐き出す場があるといい。ジョブコーチは2年目でいなくなった。
外部からの支援者以外に会社内部にもそうした支援組織はあるか?
一応、支援する部門があるが、数か月に一度訪ねてくるだけで今すぐには話せない。人間関係をうまくやろうとするのがいけないといわれた「放っておく」ぐらいの気持ちでいい。
最後に一言。
今日は悩みを聞けた。ステイストロング。強くあれ。と言いたい。
今日は話が聞けたし、自分の話も話せた。
自分の悩みをたくさん話せた。聞いてくださってありがとうございます。職場を辞めないようにしたい。
初参加だった。ぴあ活あいち2016をよろしく。
せっかく職場が続いているなら頑張ってほしい。鈍感力も大事。
相変わらず頑張っている様子が聞けて良かった。障碍者が抱える悩みは健常者も抱えている悩みと共通している。
初参加の人の話も聞けた。途中退席の方の話が聞けなくて申し訳なかった。ピア活あいちはいい話で興味深い。次回は5月の第2土曜日。